第20章 離れられない《一松END》

一松「…ね。僕、動けないからさ…だから、さくらが上になって」

「えっ……」


一松くんは、わたしの腰をつかむと、自分の上にわたしを乗せた。


一松「ほら……挿れてよ」

「わ…わかった」


わたしは、自分で自身の下着を引き下ろした。

そして、一松くんのパジャマのズボンをおろし、下着の中から一松くんの肉棒を取り出した。


「……もうこんなに硬くなってる」

一松「さくらが可愛いから……」

「…っ、もう……」


一松くん、不意打ちだよ…

どきっとしたじゃん。


でも、それはわたしだって一緒だ。わたしも、キスだけで、とろとろに濡れてしまっていた。


「一松くん……挿れるよ？」

一松「うん…」


わたしは、一松くんのモノを手でおさえて、その上に腰を落としていく。

ずぶずぶと、そりたった一松くんがナカに挿入ってくる。


「ん……っ、んんんッ…」

一松「やば……さくらのナカ、すげー熱い…」

「う……それは……興奮してるから……」

一松「へえ？ 興奮してんの？」


一松くんは、手を伸ばし、わたしの胸に触れた。

そのままぐにぐにと手を動かされて、きゅっとナカが締まった。


一松「…ナカ、きゅってなった」

「ん……っ」

一松「ほら、早く動いて」

「う、…うんっ……」


わたしは、ぎこちなく律動を開始した。

しかし。


「あっ…ッん、なんか、…これ、ベッドのスプリングで……っ」


少ししか動いていないのに、ベッドのスプリングのせいで、自然と激しい動きに変わっていく。

勢いよくモノが奥にあたって、快感にのまれそうになる。


「あっ…いちまつくん…ッ、う、あっ…あっ…」

一松「いいよ、その調子…」

「き、きもち、いい？ 一松くん、気持ちいい…っ？」

一松「うん、…やばい…めちゃくちゃ気持ちいい…」


一松くんは、吐息まじりに言った。


いつもは無表情な一松くんの顔が、

無機的に白い一松くんの頬が、

色っぽく紅潮している。


……うれしい。感じてくれてる。


一松「…っは、さくら激しすぎ……っ、すぐイきそ」

「わ…わたしもっ……わたしもイきそう……っ」