第2章 再会【一松、おそ松+十四松】
「やっ……ん、あぅっ」
一松「乱れすぎ。胸だけでこんなになるとか……淫乱じゃん」
「ち、ちがっ……い、いやっ、ああ、んう、あっ」
突然、胸の先を指で摘まれて、わたしは体をそらした。
刺激が強すぎる……
だって……
こんなふうに男の人に触られたのは、はじめてだから。
「だっ、だめ……やめてっ」
一松「だから、今更むりだって」
一松くんは、わたしの服をまくりあげた。
そして、露わになったブラも、同様に上へまくった。
「やっ……やだ、見ないでっ」
わたしは、必死に、露出した胸を隠そうとする。……が、それより早く、一松くんが、露わになったわたしの胸にしゃぶりついた。
「んああっ! ふあ、やああっ!」
くちゅくちゅと、嫌らしい音をたてて乳首を吸われて、その快感から、思わず意識が飛びかける。
嫌なのに……
無理矢理されて怖いのに……
なのに、どうしようもないほど胸の奥がうずいた。
それは、きっと……
一松「今、別な男のこと考えたでしょ」
「えっ……?」
一松くんは、わたしの胸から口を離し、こちらを見つめた。
な、なんで……? 見透かされてる?
一松「知ってる。僕、あいつと同じ顔だもんね」
「一松く……」
一松「高校のころ好きだったんでしょ? カラ松のこと」
「あ…………」
やっぱり。ばれてる。
そう。わたしは、高校時代、ずっとカラ松くんが好きだった。
想いを伝えることはしなかったし、もちろん恋が実ることもなかった。わたしのカラ松くんへの気持ちは、そのまま自然と消滅した。
でも……
一松「いいよ、別に。あいつの代わりでもなんでも」
「そ、そういう問題じゃ……!」
一松「僕のこと、あいつだと思えば? それでいいでしょ?」
何もよくないのに、一松くんは、愛撫を再開する。
「うっ……やあっ、おねが、んん、く」
一松「口、手で押さえて」
一松くんは、わたしの手を取ると、それをわたしの口へ持っていった。
もし、わたしの声が下まで聞こえて、他のみんなが駆けつけてきたら。みんなに、こんな姿を見られてしまう。
それはいやだ……
わたしは、言われたとおり、口を手で塞ぎ、声を押し殺した。