第2章 再会【一松、おそ松+十四松】
……わたしは、畳みの上に押し倒されていた。
わたしの上には、一松くんが覆い被さっていて、わたしを冷たく見下ろしている。
「ちょっと……一松くんっ」
一松「見たんでしょ?」
「え?」
一松「写真。見たんでしょ?」
「う……あ、ご、ごめんなさ、」
一松「は? なんで謝んの?」
そう言うなり、一松くんは、わたしの首筋に顔をうずめた。
「いっ、いやっ……」
逃げ出そうとするも、両手首をがっしりと押さえ付けられていて、身動きがとれない。
「やめて、一松くんっ……!」
一松「気持ち悪いと思った? ヒヒ、そうだよ。僕、あんたのこと好きなんだ」
「す、好きって……」
そんな……わけがわからない。
わたしたちは、5年ぶりに再会したばかりで……
一松「あ、5年ぶりだと思ってるのは、あんただけだから。僕は、ずっとあんたのこと見てたよ。さっきの写真見ればわかるでしょ」
「わ、わかんないよ……! なんの冗談なの、一松くん!」
一松「へえ? 冗談だと思ってるんだ? バカじゃねーの」
一松くんは、わたしの首筋に口づけて、ちゅくりと吸った。
「んうっ……いやぁっ」
一松「大きい声出さないで。気付かれる」
声を塞ぐように、深く口づけられた。
重なった唇と唇から、割り込むようにして、舌を突き入れられる。
舌と舌が絡み合い、口の中を掻き回される。
「んんっ……! ふ、あ、んんっ」
一松「は……はは、あんた、そんな声出すんだ?」
キスの合間に、そんなことを囁かれて、胸がどくりと音をたてる。
再び深いキス。そして、それをしながら、一松くんの手が、わたしの服の中に入ってくる。
「んんっ……!?」
だめだ。だめだ。だめだ。
このままだと、きっと最後までされてしまう。
わたしは、一松くんを押し退けようと、必死に身をよじった。
しかし、ますます強い力で抱き込められてしまった。
「んぐ……っ」
一松「はっ…あいかわらず胸は小さいんだね」
「う、うるさい……! やめて、はなしてっ」
一松「今更むり」
「今更もなにも最初から言って……んあっ!」
突然、胸をぐにぐにと揉まれて、大きな声が出た。
それに気を良くしたのか、一松くんは、ますます激しく手を動かした。