第14章 好き、嫌い【チョロ松】
何度も何度も、指先でクリトリスをこすりあげて刺激する。
そのとき。
チョロ松くんの手が、わたしの首もとにあったパーカーをつかんだ。
そして、それを口と鼻を覆うように押し付けられた。
「ふ…んぐっ、な、なにして……ッ」
チョロ松「ほら、僕の匂い嗅ぎなよ。好きでしょ?」
「……えっ」
チョロ松「隠さなくていいよ。知ってるから」
チョロ松くんの言うとおり。
本当のことを言うと、わたしはチョロ松くんの香りが好きだった。
柔軟剤のような、清潔で、優しくて、落ち着く香り。
その香りを嗅ぐだけで、胸の奥で熱いものがくすぶる。
「いやっ……あ」
まずい。
本当に、パーカーの匂いを嗅いだら、感度が上がったような気がする。
これじゃあ、まるで、変態みたいだ。
「チョロ松くんっ……これ、これいやっ!」
チョロ松「なんで? さっきより気持ち良さそうな顔してるけど」
「ン…もっ……イ、イクっ……イッちゃうう…!!」
わたしは、身体を大きくはねさせて、絶頂を迎えた。
チョロ松「はは…本当に僕のパーカーの匂い好きなんだね。変態」
「う……はあ……はあ…はあ……」
チョロ松「でも、ちゃんと一人でイけたから、ご褒美あげるよ」
チョロ松くんは、ズボンの中から大きく膨張した自身を取り出すと、それをわたしの痙攣する膣に押し付けた。
「っあ……チョロ松くんっ」
チョロ松「うわ……吸い付いてくるんだけど。どんだけ欲しいの、これ」
「ちがっ……ああああッ!」
いきなり中に押し込まれて、悲鳴に近い声が出た。
「う……うっ、ま、待って」
チョロ松「むり、待てない」
チョロ松くんは、わたしの脚を抱えて、律動を開始した。
イったばかりのそこは、触れなくてもわかるほどびしょ濡れで。
チョロ松くんのが奥に当たるたびに、ぐちょぐちょと嫌らしい音を奏でた。
「はぁっ…う」
思わず、チョロ松くんの背中にしがみつく。
自然と密着する身体。
パーカーと同じ、チョロ松くんの香りが鼻いっぱいに広がる。
「チョロ松くんっ……キス、してっ」