第14章 好き、嫌い【チョロ松】
「……っえ?」
突然、チョロ松くんの指の動きがとまった。
イク寸前で愛撫を止められて、身体がじんじんと変な疼き方をした。
「な……なんでっ?」
チョロ松「え? なんでって、なにが?」
「なんで……なんでやめちゃうのっ」
寸止めされたもどかしさで、目から涙があふれる。
チョロ松くんは、その涙を指先でぬぐって、にたりと笑った。
チョロ松「さくらちゃん、どうして泣いてるの?」
「だって……もう少しだったのにっ」
チョロ松「へえ。まるでもっとシてほしかったみたいな言い方だね。やめてって言ったのはさくらちゃんなのに」
「あ……」
ここで、ようやくチョロ松くんの意図に気がついた。
そうか。
わたしのほうからチョロ松くんを求めさせるって、こういうことだったのね。
「ひどいよ……いじわる!」
チョロ松「うん、そうだね。さくらちゃん可愛いから、ついついいじめたくなっちゃうんだよねえ」
「そんな……どうすればいいの?」
もうなんだっていい。
今は、とにかく、この火照った身体に刺激がほしい。絶頂を迎えたい。
チョロ松「じゃあさ、一人でシてよ」
「えっ……?」
チョロ松くんの口から出た言葉に、わたしは息をのんだ。
一人でって……それって……
チョロ松「一人でできたら、ちゃんと最後までシてあげるよ」
「そ、そんな……」
チョロ松「僕はここで見ててあげるから。ほら」
チョロ松くんは、わたしの手を取り、それをわたしの秘部へと持って行った。
だめだ……
今のチョロ松くんは、きっと、どんなにお願いしてもわたしに触れてくれないだろう。
だったら、チョロ松くんの指示に従って、一人でするしかない。
わたしは、感じやすい場所を、自分の指で軽くこすってみた。
「んんっ……」
誰かにされるよりは弱いけれど、それでもかすかな快感を得られた。
もっと気持ちいい場所を探して、指を動かす。
「ふ、あ……いやっ…」
チョロ松「さくらちゃん、やらしいね。自分でシても気持ちいいんだ?」
「き、きもち…いい……っあああ」
ぐりっ、と
指が、わたしの1番感じる秘豆を探り当てた。
「ひっ……あう…そ、そこ……っ」