第14章 好き、嫌い【チョロ松】
「んうッ……!」
そのまま、深く口づけられた。
舌を絡めとられて、激しく吸われる。
重なる手と手。互いの体温を確かめ合うように、指がきつく絡み合う。
「ちょ、……あっ、ふ」
重なった唇の間から、熱い吐息がもれた。
「や、ん……やめてッ!」
わたしは、チョロ松くんの唇に歯をたてた。
がりっと嫌な音がした。
「あ……」
チョロ松「ふーん……」
チョロ松くんは、冷たい瞳でわたしを見下ろして、
口の端についた血をシャツの袖でぬぐった。
チョロ松「今日、いつになく反抗的だね? 本当に僕たちのこと嫌いになっちゃった?」
「だから……嫌いだって言ってるでしょ……っ」
チョロ松「うそつき」
チョロ松くんは、にたーっと口角を吊り上げた。
そして。
わたしの両手首を押さえ付けて床に縫い付けると、わたしの首筋に顔をうずめた。
チョロ松「そういう態度をとれば、僕らがさくらちゃんを嫌いになると思った?」
「そういうことじゃ……ッ」
チョロ松「悪いけど、それくらいで嫌いになるなら、こんなことしてない」
チョロ松くんは、わたしのスカートの中に手を入れると、太ももを手で撫でた。その嫌らしい手つきに、身体がびくんと反応する。
チョロ松「ほら。僕にこんなことされて悦んでるじゃん」
「ち、ちがっ……これは、」
チョロ松「いいよ。今から、さくらちゃんのほうから僕を求めさせるから」
下着の中にチョロ松くんの手が入ってきた。
かと思うと、いきなり敏感なそこを摘まれて、強く刺激された。
「ひッ…あうっ……!」
チョロ松「あいかわらず弱いね」
「いやっ…! やめて!」
チョロ松「口ではそんなこと言ってるけど、こっちはもうぐしょぐしょだよ。身体はもっとシてほしいって言ってるんじゃない?」
「ちがうよ……! も、やッやだ…!」
ぞくぞくと迫り上がってくる快感をやり過ごそうと、ぎゅっと目をとじる。
しかし、チョロ松くんの指は、どんどんヒートアップしていく。
強い刺激に、身体が震える。
「いやあ…あんっ…く」
イきたくない。
でもイきたい。
イかせてほしい……
我慢できない……
「ちょ、チョロ松くん……」
わたしは、かすれた声でチョロ松くんを呼んだ。
しかし。