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【おそ松さんR18】君がため

第14章 好き、嫌い【チョロ松】




Side さくら


胸の敏感な場所に感じた刺激によって、わたしの意識は眠りから呼び起こされた。

目を覚まして一番最初に感じたこと。

それは、チョロ松くんの香りだった。


「えっ……な、なに?」


見ると、首もとにチョロ松くんのパーカーが被さっている。

それを引き寄せると、ふわりとチョロ松くん特有の、柔軟剤のような清潔な香りがいっぱいに広がった。


「なんで、チョロ松くんのパーカーがここに……」

チョロ松「あ、起きちゃった?さくらちゃん」

「えっ……」


声がして、身をおこす。……と、わたしのお腹のところにチョロ松くんが覆い被さっていて、わたしの露出した胸に唇を寄せていた。


「なっ、なんで、チョロ松くんがここに……!?」

チョロ松「あー、なんか、眠ってるさくらちゃんを見てたらむらむらしてきちゃって。ごめんね」

「う……ちょっと、」


行為を再開するチョロ松くん。

思わず身体から力が抜ける。


だめだ……

これは……

また、流されてしまうやつだ。


「やめて……ッ」


わたしは、チョロ松くんの腕をつかんだ。

言わなくちゃ。

わたしが、ちゃんと言わなくちゃ。

このままじゃ、昨日おそ松くんとシたときと同じだ。

こんな関係をずるずる続けていたら、わたしも、みんなも、おかしくなる。


だったら、わたしがみんなに嫌われればいい。


みんながわたしを嫌いになれば、わたしに関心がなくなれば、このおかしな関係もそこでおしまいだ。


「わたし……もう嫌なの。みんなのこと、嫌いなの! おそ松くんも、カラ松くんも……チョロ松くんのことも!もう顔を見るのもうんざり」

チョロ松「……えっ?」


チョロ松くんの目が、小さく見開く。

嫌だとか、やめてとか、抵抗をしたことは何度もあったけど、こんなふうにわたしが酷い言葉で拒絶したのは、これが初めてだ。


「わたしは優しいから……だから今までずっと我慢してたけど、でも、もう限界! あなたたちのことなんて、5年前から大嫌いだったの!」


乱暴に言い放った、その瞬間。


チョロ松「ああ……そういうこと」


ぐいっと顎を持ち上げられた。




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