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【おそ松さんR18】君がため

第2章 再会【一松、おそ松+十四松】




「な、なにこれ…………」


引出しの中に入っていたもの。

それは、大量の写真だった。

数百枚……いや、千枚近くあるかもしれない。

乱雑にしまわれたその大量の写真は、すべて、同じ人間がうつっていた。


「わたしの……写真」


そこに写っていたのは、わたしだった。

震える手で写真を束でつかみ、1枚1枚確認する。

すべて、覚えのある写真だった。

高校の修学旅行の写真。

教室で友達と笑い合う写真。

食卓で家族と談笑をする写真。

そして、つい昨日まで住んでいた隣町で買い物をしている写真。


「な、なんで……? なんで、こんなつい最近の写真まで……」


恐怖がふつふつとこみ上げてくる。

鼓動が一気にはやくなる。


と、そのときだった。


???「ねえ、何してんの」


背後できこえた声に、びくっと肩がはねる。

振り向くことはできなかった。体が、まるで金縛りにあったかのように動かなかった。

すると、突然、背後から腕をつかまれて、無理矢理ふりむかされた。


???「ねえ、何してるか訊いてるんだけど」

「……い、一松くん」


わたしを見下ろす冷たい瞳に、ごくりと息をのむ。


「ご、ごめんなさい、一松くんっ……別に一松くんの持ち物をあさるつもりじゃなくて……」

一松「ふーん。じゃあ、どうしてカラ松の引出しじゃなくて僕の引出しをあけてんの?」

「こ、これは……」


わたしは、口ごもった。

と、次の瞬間。

視界が暗転した。





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