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【おそ松さんR18】君がため

第13章 君を好きになった理由




おそ松「……で。結局、なんの話だったわけ?」


本当はわかっているけど、あえてたずねる。


『そ、そんなの……おそ松くんには関係ないでしょ?』

『そうだよ。おそ松くんには関係ない!』

おそ松「いや関係あるよ。だって、君たち、今カラ松の話してたじゃん。あいつ、俺の弟だし」


ふたりは、『話の内容まで聞かれてたの!?』と言わんばかりに目を泳がせた。


おそ松「……あとさ。さくらをシメるとかなんとか言ってたけど、」


ふたりの肩に腕をかけて、にたりと笑ってみせる。


おそ松「さくらに手出したら、俺、容赦しないよ? それでもいいの?」

『…ッ!』


ふたりは、目を大きく見開き凍り付いた。

……あー、怯えてる怯えてる。


俺は、ふたりの肩から手を離し、よいしょ、と鞄を肩に担ぎ直した。


おそ松「ま、そういうことだから。そろそろ暗くなってきたから、君らも早く帰んなよ? 女の子が夜道歩くのは危険よー」


そのまま、ふたりに背を向けて、校舎をあとにする。




きっと、さくらは想像もしていないだろう。

俺が、さくらを虐めようとしている奴らを、こんなふうに威圧していることを。




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