第1章 ばすけっと [ブラコン:昴]
「ボールは手を離せばしたに落ちるそうすると自然とバウンドしてまた上に上がってくる。だからまた下へ軽く押してやればいい」
そう説明しながらドリブルをする。
『凄い!何回も続いてる!』
バスケをする人間からしたらドリブルができる事は特別視されないため、凄いと褒められても複雑な気持ちになった。
「....やってみろよ」
『はいっ!』
トン トン ト…
『「っあ、」』
コロコロコロー
『何で!?朝日奈さんみたいにやったのにぃ…』
「…クスっ 大丈夫だ。何回かやればすぐにできるようになる」
その後も練習は続き昴の言葉通りにのドリブルは上達していった。
「だいぶよくなったな」
『っはい!…あ』
昴の言葉に顔を上げた瞬間失敗してしまった。
「…クスクス、悪い…俺が話しかけたから…クスッ、ハハハ」
『ひ、酷いですよ?そんなに笑う事ないじゃないですか!』
「悪い…でも、クスッ…、ほら、もう一回やってみろよ」
足元に転がってきたボールをに渡す。
最近昴は気持ち的にモヤモヤしていたがなんだか少し晴れた気がしていた。