第2章 あなたがいなければ‥
里奈が教室に戻ると西谷が田中と話していた
「里奈にお願いがあるんだけどいいか?」
「いいけど‥何?」
「潔子さんの好きな食べ物聞いてきてくれ!」
「‥うん」
里奈は戸惑ったが西谷のためになるならと聞くことにした
(やっぱりのやっさん清水さん好きなんだよね‥)
だがあまり気分は乗らない
(昼休みにでも聞きに行こう‥)
授業中隣の西谷を見ると何かをかいていた
覗きこむと西谷は里奈に気づきノートを見せてくれた
「あっ日向!」
「正解」
西谷はそういうとニヤッと笑った
里奈は無意識にその笑顔を昔の西谷と照らしあわせていた
「ん?」
よくみると日向の斜め下あたりにもう一つかいてあった
「潔子さん」
西谷はそういうと頬を赤らめた