• テキストサイズ

試してみましょうか

第1章 *





入口の浅い部分まで沈み込み、そしてまた戻っていく。その繰り返し。時折上の方にある敏感な突起に熱が掠める度に体が跳ねるのをどうにもできない。長谷部の息遣いも荒く、感じる熱は今にも爆発しそうなほど熱く膨れあがっているのに、決定的な快感は自ら望まない限り与えられる事は無い。ここまで半ば強引に事を運んでおいて、最後の判断を私に委ねる辺り、長谷部の意地の悪さが出ていると涙が零れた。

頷いてしまえば、もう後には引けない。引き返すなら今だと分かっているのに、もどかしい程の刺激に脳が溶かされてしまっていた私に正常な判断なんて下せるわけも無かった。ゆるゆると動く長谷部のものにちゅっと吸い付く自身を止められないまま、必死でこくこくと頷く。それでも与えられない決定的な刺激に溢れ出す涙を止められずに、無意識に誘うように腰が動いてしまう。あくまで、私の口から言わなければ与えてはくれないらしい。もうぐずぐずに溶けた思考で、言葉を選ぶ余裕もなく必死に言った。

「はせべ、ちょうだい…!はせべの、ほし、ああああっ!」
「あるじっ! くっ…!」

言い終わる前に熱杭が中心部へと一気に侵入し、痛みや衝撃に目を見開いたまま放心してしまう。それほどまでに強い刺激で、奥深くまで長谷部を咥え込んだそこはきつく締めつけて長谷部の形を知らしめるようだった。喉の奥で噛み締めるような声を出してから、一気に根元まで腰を進めた長谷部は一番奥で停止する。そして指の時と同じようにナカに馴染むのを待つようにしながら、私の下腹部をそっと撫でた。

「っ分かりますか、あるじ。あるじのここに、俺のが、入っているんですよ…っく、」
「あ、あ、はせべ、あつい…! んぁ、あう、」

息も絶え絶えな私の様子に気付いているだろうに、長谷部はたまらないと言った様子で馴染む前に大きく腰を動かした。痛みで引き攣れる入口を分かっているのか、小さく「申し訳ありません」と早口で呟いた後、抜けるギリギリまで腰を引いてはもう入らないという奥までその熱杭を打ち込んできた。揺さぶられるままにがくがくと体が揺れて、激しい衝動にどんどん上方へずれていく。思わず逃げ腰になる私を許さないとばかりに両手で強く腰を掴まれ、最奥を穿つ。

「やぁぁっ! あ、っあ、はせべっ!」
「くぁ…あ、あるじっ!あるじっ!」


/ 10ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp