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試してみましょうか

第1章 *





ねっとりと全身に長谷部の視線が這いまわるのを肌で感じる。しっとりと汗ばんだ肌同士が吸い付くようでとても心地良いが、そんなことを悠長に感じていられる余裕もなかった。ナカがだいぶ解れて馴染んできたからか、長谷部は徐々に遠慮なくその太く長い指で掻きまわしてくる。薄らと快感を拾い始めた私の身体は正直に反応してしまい、目の前がチカチカと白んでくるようだった。

「はせべっ、だめ!うぁ、も、もう…ぅんん!」
「はぁ、はぁ、あるじ、さぁ、存分に気をやってくださいっ!」
「あっや、だめ、ひっ…っ!!!」

ビクビクと全身が痙攣して、感じた事のない快楽に支配される。目の前が真っ白になって、大きく体を反らした。声も無く達した私をまたうっとりと見つめながら、余韻に浸るように長谷部はナカから引き抜いた指を目の前に見せる。指と指の間に糸を引き、長谷部の腕の方までぐっしょり濡らしてしまったのが恥ずかしくて顔を背けようとすれば、許さないとばかりに片手で顔を固定され、そのまま長谷部は私の蜜で濡れている指を見せつけるように口に含んだ。

「なっ、」
「…ん、主の味がします。」
「やめっ、はせべ、汚いよっ!」
「汚くなんてありません。ほら、こんなに甘美な…甘露のようです。」

重力に従って垂れていくそれらを名残惜しそうに舐めていく長谷部から目を逸らしたいのに、その厭らしい光景にくぎ付けになって目を見開いて凝視してしまった。既に顔を固定されていた片手は外されているのに、その光景から目を離せない私に長谷部は嬉しそうに微笑んでいる。現実離れした光景から一気に引き戻されたのは、いつの間にか秘部感じた熱によってだった。

私が夢中で快感を拾う間に自身の邪魔な衣服を取っ払っていた長谷部は、その熱を知らしめるように濡れそぼつそこを往復させる。くちゅくちゅと恥ずかしい音がなっているのに動けないでいる私の両頬をその大きな掌で包み込んでから、一言。

「主、いいですか。」
「あ…。」


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