第7章 「家族」
エル「リヴァイの…か?」
『そ、そう…』
エルヴィンは、フゥ、と息を吐いた。
決して溜め息ではない。
そして私の肩にポンと手を置いた。
エル「おめでとう」
え…ええーーーーーーー!!?
『ひ、否定しないのっ?』
エル「いや、むしろよくやったと思う」
『どうして?』
エル「リヴァイとミクリヤの子だぞ?どんな強い子が生まれるのか期待出来る」
これはみんな喜ぶぞ、と言って
エルヴィンは戦闘服をささっと着直した。
『どっか行くの?』
エル「王政の所へ行ってこの事を報告してくるんだ。ミクリヤは部屋に戻って安静にしていなさい」
エルヴィンは自室から出て行った。
私は1人でポカンとその場に立ち尽くす…。
『……ええっ!?』
私はエルヴィンの部屋を後にして、
一番伝えねばならない人物の元へ来た。
『リヴァイ入るよー?』
リ「ん」
リヴァイは書類を見ながらコーヒーを
飲んでいた。
相変わらず忙しいリヴァイ。
『リヴァイ、あの…』
リ「なんだ。さっさと言え。俺は忙しい…」
『家族……増えたよ』
リ「……本当か?」
私はコクンと頷いた。
するとリヴァイはスタスタと私に向かって
歩いてきて来て…
またヒョイと持ち上げられた。
『わっ…!』
お姫様だっこである。
リ「もうこれからはあまり歩くな。重いものは持つな。走るな。全て部下にやらせろ」
『へへ…はーい』
リ「お前ちゃんと聞いてたか今の」
リヴァイは
これでも私の体を心配してくれている。
それが嬉しくてたまらなかった。
『ありがとう、リヴァイ』