第7章 「家族」
リヴァイとあんなことやこんなことが
あってから2ヵ月後。
『来ない…やっぱり…』
私はトイレで呟いた。
女特有の、アレが来ないのである。
そう、アレだ。
『生理が、止まった……』
20歳直前の出来事であった。
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ーーーコンコン…
誰かがエルヴィンの部屋をノックした。
そのノック音がとても申し訳なさそうな…。
エル「どうぞ」
『エ…エルヴィン…』
ミクリヤだった。
エル「ん?どうした?」
『どうしよう…エルヴィン…』
なんだか不安そうな表情をしていた。
なにかやらかしたのだろうか?
何かあったらすぐに言えとは言ったが…。
『私…妊娠したかも…』
エル「な、なんだと!!?」
ミクリヤから告げられた衝撃的告白。
エルヴィンは驚き過ぎて
たくさんの書類を机から落としてしまった。
エル「誰だ!?誰の子なんだミクリヤ!」
エルヴィンは問いかける。
それはまるで、父のように。
『え、あ…リ、リヴァイの…』
一瞬、時が止まった。