第8章 「二千年後の君へ」
私達は必ず
またどこかで出会うだろう
時を越えて 世界を越えて
前世の記憶は無くなってしまうけれど
私達は自然と惹き合う
人は、生まれ変わる
『リヴァイ…ありがとう……』
ミクリヤ・メフメット。
享年、45歳。
先に天へ旅立つことをお許しください。
今はほんの少しのお別れです。
天でいつまでも見ています。
あなたの勇姿を。
次はきっと、巨人のいない世界で。
平和で安全な世界で。
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ーーーゴォォオオオオ………
私は空港にいた。
「ミクリヤ様、ご搭乗するお時間です」
『はーい』
15歳、4月。
これから故郷に帰国する。
<「巨人と戦う世界で。」完結>