第7章 「家族」
『家族がっ、欲しい……!』
言ってしまった。
私は遠回しに好きと伝えているつもりだ…。
リ「………」
『私は、寂しいんだ……』
リヴァイは無言になってしまった。
『リヴァイになら…何されてもいい』
リ「…それは、俺を好きということか」
リヴァイは私の腕を解いた。
そして、
ーーーちゅ、
触れるだけの、キスをした。
リ「…ったく、最初から素直にそう言えよ」
『……!』
私から一旦離れ、そう言った。
リ「俺は…お前に出会った時から好意を抱いていた」
リヴァイが話し始める。
『え…嘘…』
リ「俺は嘘を言わん…」
『え、じゃあ…』
リ「…俺もいい歳だ」
くるりとリヴァイがこちらを向いた。
リ「仕方ねぇ…家族になってやる」
『リヴァイっ…!』
ツ、ツンデレ……!
嬉しすぎて私は思わずリヴァイに抱きついた。
ーーーギュッ!
『リヴァイッ!!』
リ「うぉっ、おい…!…はぁ、全く」
リヴァイは私を抱きしめ返してくれた。
そしてそのまま押し倒す…。
『あ』
リ「家族を増やすか」
『へっ?』
リ「人類最強の俺が子孫を残さなくてどうする。それに、この世界はいつでも人間不足だ」
『え、まっ、待って…!』
リ「俺もいつ死ぬか分からねえからな」
『ちょーーー…!』
リ「お前は何もしなくていい。大人しくしていろ」
『(初めてなんですけどっ……!)』
私は、リヴァイにこの身を預けた。
とても優しくて驚いた……。