第6章 「正体」
『エレンは、ミカサと本当の家族になるかもしれないね』
エ「え?」
『いや…ミカサを大切にしてね』
私はそうエレンに言った。
エ「い、いや俺は…!」
その先は言わせないと、私はエレンの口を
人差し指で抑えた。
『分かってる。でも、私の'好き'は仲間としての好き…違う?』
エ「!」
そう。
エレンが私に寄せる想いはミカサと違う。
女としての'好き'ではない。
エ「あ……」
『気付いた?』
エ「は、はい…」
『良かった』
エレンはこの想いの違いに気付いてくれた。
『家族は、つくれる』
エ「え」
『私も、家族をつくろうかな』
エ「え!?」
恋というものが、分かったのかもしれない。
エリ「ま、まさか…私の事を…!?」
『バカ!』
ーーーゴチッ!
エリ「あたっ!」
私はエリオにゲンコツした。
冗談もほどほどにしてよね!!
エ「ミクリヤさん…それって…」
『!』
エ「好きな人…出来たってことですか?」
ーーー!!
顔が熱くなるのが分かる。
今の顔、きっと真っ赤だろう。
………図星。
『うへぇ!?い、いやそんなっ…////』
エレンに図星を突かれ、焦る私。
変な声が出てしまった。
エ「まさかっ!リヴァイへいちょ………」
『あああああ言わないでええええ!!』
エレンやめてええええええッ!!////