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巨人と戦う世界で。

第6章 「正体」



リヴァイはミクリヤを強く抱き締めた。







リ「死神はもう捨てろ」


『どうゆう…』


リ「人間になれ。ミクリヤ」






ーーー人間になれ。

その言葉にミクリヤは驚いた。





『え……?』


リ「お前は、この5年間何をしてきた」


『……!』


リ「そしてこれから何をすべきだ?」







ミクリヤはもう一度考え直した。

そして………









『私は…私はっ……!



調査兵団副兵長としてッ…



この街を守りますッ……!!!』






リ「そうだ。ほら、生きる意味が見つかったろ」


『うっうぅ…!リ、ヴァイ…!』





ミクリヤはリヴァイの腕の中で泣いた。
























『ぐす…リヴァイ、剣貸して』



ようやく泣き止み、
ミクリヤは剣を使いたいと言ってきた。




リ「おい、また自害なんぞしたら殴るぞ」

『もうしません!』




それを聞いて安心すると、リヴァイは剣を差し出した。




『……よし』





足元に、ブレスレットを置いた。





リ「おい、なにするんだ」

『ブレスレットを壊して、死神を断つ』

リ「本気か…」

『死神のカマが無くなれば、私は完全にただの人間になる』


私は険をギュッと握り、






『…ハァッ!!』








ーーーガキィンッ!!








ブレスレットに突き刺した。

刃が折れてしまったが、ブレスレットには
ヒビが入りパカッと割れた。






リ「…割れたな」

『ん。これでいいの』








これで私は……




ただの人間になったーーーーー。










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