• テキストサイズ

巨人と戦う世界で。

第6章 「正体」



『ここは私の世界ではない。母はもういない』



ミクリヤは満月を見上げながら言い続ける。



『私、前に'女神'って言われたことがあって…嬉しかった。すごく嬉しかった。こんな死神を女神と言ってくれて……』


リ「………」


『'人類の希望'なんて、とんでもない……。私は'人類の敵'なのに』


リ「おい……」


『エルヴィン、私を助けてくれてありがとう』


『エレン、ミカサ、アルミン…私と友達になってくれてありがとう』


『リヴァイ……』


リ「やめろ…」


『あの日誓った約束、覚えてる?』


リ「言うな…」






ミクリヤは止めず言い続けた。






『私を人類の敵であったら殺す…と』







ーーー!!!







周りの人達は驚いた。

ミクリヤはリヴァイにそう誓っていたのだ。





『結果、私は敵だった…』


リ「……」


『今、約束を果たす時……』







武器を持っていない無防備なミクリヤ。
今なら殺せる。


殺せる…のに、何故体が動かない……。








『リヴァイ、私を殺して』







ミクリヤは、死を選んだ。








/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp