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巨人と戦う世界で。

第5章 「甦る記憶」




『もう…分かっているから…』



ミクリヤは下を向いてしまった。
リヴァイは焦りを感じる。




リ「お前…やはり……」





月の光で、ミクリヤのブレスレットが
キラリと光った。






『気付いていたんでしょ?私が…』






ミクリヤはリヴァイを見た。







『記憶を…思い出したこと……』






切なそうな顔をしているミクリヤ。



何故…そんな顔をする……?







リ「おい…」



『私も気付いていたよ…夜の散歩に連れ出したのは、私の正体を暴く為。そして……』



リ「!」






ミクリヤは周りの屋根を見回した。






『敵と判断したら、私を捕らえる……いるんでしょ?屋根の上に…』

リ「最初からバレていたのか…」





そう、屋根の上には調査兵団が構えている。



まさか、そこまで気配に敏感とは。
ますます人間と疑う。



ミクリヤ…お前は……。






『リヴァイ…散歩に立体起動装置は必要?』


リ「…仕事終わってすぐだったから着替える暇が無かっただけだ」




『バレバレよ』







ーーーヒュッ…トンッ







リ「!!」










ミクリヤは一瞬で屋根に飛び乗った。
立体起動装置を使わずに…自分の足だけで。



しかも、その屋根は
調査兵団が唯一配備されていない屋根。

偶然とは思えない。






リ「お前は何者だ?」









ここにいる者全員、


息を飲む。









『フフッ…なぁんでこの5年間、


何も思い出せなかったんだろうね……』







ミクリヤは前髪をクシャッとし、
いつも身に付けていたブレスレットに触れる。





『でもやっと…思い出せた……』





リ「さぁ…正体を現せ」






リヴァイは剣を抜く。















『私が………







死神だということを……ね…』










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