第5章 「甦る記憶」
ーーードオオォオン……ドオオォオン……
森の奥で、何度も響く爆発音。
『………』
ミ「………」
エリ「……うるさいですねー」
コ「(もうワケが分からん)」
大砲なんて持ってきていたか?
一体何をしているんだ…。
『もう少ししたら撤退命令がーーーー…』
そう私が言いかけた途端、
ーーードドドドドドッ!
一斉に巨人達が森の奥に走り出したのだ。
『なッ!?なんで!!?』
エリ「巨人が急にッ……!?」
『くッ!ーーー戦闘開始ッ!!!』
全員剣を抜き巨人を追いかける。
……が。
コ「……何で急に俺らを無視するんだ!?」
まるで私達には興味が無いかのように、
無視して奥へと走っていく巨人。
コ「こいつら全部奇行種だったのかよ!?」
『コニー!とにかく巨人を倒すんだ!』
コニーにはあまり無理してほしくないが
仕方ない……!
ーーーヒュヒュヒュッ…ズババッ!!
とにかく私は手当たり次第巨人を削いだ。
それでも巨人はまだまだやって来て
私達を無視する。
『ハァッ…ハァ……』
ミ「ミクリヤさん、キリがありません」
『まだ終わらないのかな……あ、』
ーーーパシュゥウウウウ~……
信煙弾が上がる。
ようやく、撤退命令が出た。