第4章 「気付かぬ想い」
その日、エレンの審議が行われ
結果エレンは調査兵団に託された。
私は審議に参加していなかった為、その事は後からミカサとアルミンによって知ったのだった。
ーーーガチャッ!
『エレン!』
私はエレンの居所を聞き、とある一室に案内された。そこにはエレン以外にエルヴィンやリヴァイ、分隊長達がいた。
エ「メフメット副兵長…」
エル「ミクリヤ?」
『えっ…どうしたのその怪我…』
エレンは顔中傷だらけで内出血していた。
ハ「リヴァイにボコボコにされたんだよ」
『…は…?リヴァイが?』
リ「………」
『なんで…』
リヴァイが、
エレンの顔を…殴ったり蹴ったりしたの?
『……っ』
私の顔がサーッと青ざめる。
エ「メフメット副兵長、いいんです。必要な演出として、理解していますから…」
リ「ならよかった」
『…?』
エレンはリヴァイに怯えているように伺えるが、審議で何が
起きたんだろう。ミカサとアルミンはこの事は言わなかった…。
ハ「しかし限度があるでしょ…歯が折れちゃったんだよ。ほら」
リ「解剖されるよりはマシだと思うが」
ハ「エレン、口の中見せてみてよ」
するとハンジは、目を見開いた。
ハ「歯が生えてる」
折れたはずの歯が、生えていた。
エレンは……不思議な子だ……。