第4章 「気付かぬ想い」
夜。
リヴァイは自室でコーヒーを飲みながら
溜め息をついた。
リ「…フゥ……」
先程医務室で
ミクリヤの怪我を治療してやったが…
やはりアイツは東洋人なのか?
そういや、ミクリヤがエレンとかいう男を抱えていた時、近くにいたガキ共の中にも東洋人に似た奴がいた……。
絶滅したのでは……生き残りか?
ミクリヤの髪は闇よりも黒く、
肌は真っ白な純白だった。
あんな綺麗な人種は東洋人しかーーーー。
リ「しかし…あんな顔されるとはな……」
ミクリヤの真っ赤になった顔。
気が狂ってしまう。
またコーヒーを飲み、落ち着かせる。
リ「くそ……」
ミクリヤの顔を見る度に、
俺の中で何かが変わっていく…。
どうしたんだ…俺は。
ミクリヤの正体が分かるまで、
この感情を抑えなければならないのに。
もしミクリヤが人類の敵であれば、
殺さなければならないのに。
俺は…殺せるのか?
アイツを……この手で……。