第4章 「気付かぬ想い」
『痛い』
リ「我慢しろ」
私とリヴァイは今医務室にいた。
巨人を掃討し終え、怪我をしていた私はリヴァイに無理矢理連れて来られたのであった。
かすり傷切り傷擦り傷だらけ。
『ひ~っ、しみるぅう~…っ』
リ「包帯巻くぞ」
腕にクルクルと綺麗に巻かれる包帯。
……器用。
リ「次は足だ」
『え』
リ「ふくらはぎと太ももだ。血が出ている」
顔と腕は終わり、次は足だと言った。
足の方が重症なのかもしれない。
あちこちがズキズキ痛んでいるから。
でも、足って…!
『え、あ、う……』
リ「何してんだ。早く足出せ」
恥ずかしいわっ!!
『じ、自分でやるっ…!』
リ「うるせえな。俺がやってやるって言ってんだ」
『うっ…』
睨まれた。その目やめて。怖いから。
ーーーガッ。
『ぎゃっ!!』
リ「さっさと足出さねぇのが悪い」
無理矢理戦闘服のズボンをたくしあげられた。
ベルトは外してあったから安易にやられた。
ふくらはぎ、太もも……
消毒液をかけられてガーゼあてがわれて
包帯巻かれる。
くすぐったい。
『リ、リヴァイ…くすぐったっ…!』
リ「おい、大人しくしてろ。綺麗に包帯巻けねぇだろうが…」
リヴァイの手が太ももに触れる。
くすぐったいが、
それ以上に恥ずかしさが込み上げてくる。
『~っ!////』
リ「なんだ、顔真っ赤にして」
『は、恥ずかしい…』
リ「………」
リヴァイと目が合う。
じーっと見られている……。
『な、…なにっ?』
リ「その顔、他の男には見せるな」
??
『なんで?』
リ「なんでもだ。おら、終わったぞ」
『あ、ありがとう……』
真っ赤になった顔を他の男には見せるな?
どうゆうことなんだろう?
……!
そんなに、酷い顔だった!?
『……(チーン)』
リ「…何沈んだ顔してるんだ。まだそんな顔するのは早いぞ。明日から街に転がる死体の回収だ…」
死体の回収。
あ……私の班だった兵士達の……。
『はぁ……』
リ「………」
明日は、涙の雨が降りそうだ……。