第3章 「戦い」
ーーーオォオオオォォオー………
まだ穴は塞がれていない為、倒しても
巨人は減らない。
エリ「巨人5体…扉から来ます!」
『……っ、行くよ!』
ーーーヒュヒュヒュッ…ズババッ!!
ーーーヒュンッ…ズバッ!!
『…エリオ、大丈夫?』
エリ「平気です」
「あぁあッ!」
誰かの叫び声を聞こえて見てみると、
1人の兵士が巨人に捕まった瞬間だった。
『くっ…!!』
エリ「ミクリヤ副兵長!?」
「あっあぁ…たす、け…」
ーーーヒュッ、ズバッ!!
『(殺った!)』
いてもたってもいられず、体が勝手に動いた。
1人の兵士を助ける為に刃を振るう。
うなじを削ぎ、巨人は兵士を手離した。
兵士が落ちるっ…!
ーーーヒュゥウウッ…ガバッ!
『!』
すると、見ていたエリオがその兵士をキャッチした。抱えて私のところまで運んでくる。
エリ「副兵長、単騎行動は危険です!」
『ごめん、つい…その人生きてる?』
エリ「はい。なんとか生きてます」
巨人に何本か折られただろうその兵士は、息は荒いがちゃんと生きていた。
そして、微かに目を開けた。
「あ、ありがとうございます…」
『当然のことをしたまでだよ…』
「貴方は…我々の女神です……」
'女神'………?
私はそんな、女神なんかじゃない…。
でも言われて嬉しかった。
『エリオ、その者を介抱してあげて』
エリ「はい!」
『私はまだ巨人を………』
ーーーズシンッ!!ズシンッ!!
重々しい音が聞こえる。
見れば……
『…エレンっ…!』
起き上がったエレンが岩を運んでいたのだ。