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巨人と戦う世界で。

第3章 「戦い」




ミクリヤは戦い続けていた。



エレンが、アルミンを助けて己の身を犠牲にしたことを知らずに……。





『……』




下に転がるたくさんの兵士の死体。
まだまだ来る多くの巨人。





『キリが無いっ…!』





ーーーズバッ!!ズバッ!!





実践経験の少ない者達が多いから、
人の被害も多くなる。




『ハァッ…ハァッ…』




勢いで前衛部まで来てしまった。



私は後ろを向き、中衛部を見た。

…中衛部にもまだ巨人がたくさんいる。
結構倒したつもりだったが…。





訓練生と見られる兵士が戦っている。


エレン達は…私の班員は大丈夫だろうか?




『…くっ…!』





私は急いで中衛部へ戻った。





『どうか…どうか無事でいてくれ…!』




巨人を倒しながら、みんなの元へ。



















「ミクリヤ副兵長!」


誰かが私を呼んだ。
その人は私の班の1人だった。


『無事か!良かった…他のみんなは!?』

「俺以外は…全滅しました…っ!」

『!!』




みんな……
食われてしまったのか……?


…っ、みんなの死…無駄にはしない。




『私達は何としてでも生き延びるぞ!』

「ハイッ!」







生き延びたのは私と、班の中で一番優秀で強いエリオ・パブリックの2人だけだった。





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