第3章 「戦い」
外へ出てみると、それぞれ作戦は実行されていた。兵士達がワイヤーで街を飛び交っている。
前衛部を駐屯兵団が、
中衛部を訓練兵団が、
後衛部を駐屯兵団の精鋭部隊がいる。
『私達は中衛部だ。何としてでもここで巨人を止める。リヴァイ兵長やエルヴィン団長が居ない今、私達がやるしかない』
「そうですね…俺達の腕にかかっている」
「護るわ…この街を」
「ウォールローゼは渡さない…!」
メフメット班は
私を合わせて男4人女3人の計7人。
私の班員達もみんな腕を見込まれた優秀な兵士だ。そう簡単には食われないだろう。
『巨人を駆逐せよ! 』
「「「ハッ!!」」」
巨人は、私達の手で殺してやる。
しばらく経たないうちに巨人は中衛部に姿を現した。
『…?前衛部はどうした…?』
「前衛部隊が…総崩れしています」
殺られたのか……。
今回は結構厳しい戦いになるぞ…。
『仕方ない。中衛部は私達以外訓練兵団ばかりだから、私達が先頭を走ろう』
訓練兵団…
エレンやミカサ、アルミンは無事か…?
「ミクリヤ副兵長、巨人が来ます」
「右に15m級が1体、左に6m級と10m級がそれぞれ1体ずつと見られます」
『私は右のデカイやつを片付けて前へ進む…みんなは左を頼んだ!』
「「「了解!!」」」
私は1人で左側を請け負った。
みんなどうか……死なないで……。
ーーーヒュンヒュンッ…ズバッ!!
ーーードォンッ!
巨人のうなじから血しぶきが上がる。
15m級の巨人は倒れた。
その光景を後ろで、訓練兵団は見ていた。
訓練兵団34班。
エレンとアルミンがいる班だ。
ト「誰だあれ…もの凄く速いぞ…」
トーマスが言った。
ア「エレン…あの人は……」
エ「ああ、分かるぜ…」
背中に描かれた自由の翼ーーーー
エ・ア「「ミクリヤ副兵長だ…」」