第2章 「調査兵団」
あれからさらに半年が経ち、850年。
訓練生だったエレンやミカサ、アルミンは無事卒業した。しかも首席はあのミカサで私も大いに喜んだ。
私は調査兵団に入団して1年。
「ミクリヤ・メフメット、君を調査兵団の副兵士長に任命する。今後の活躍を期待しているぞ」
『ありがとうございます』
この度、副兵士長となった。
リヴァイ兵長にグンッと近付いた気がする。
他の兵士達からは、ミクリヤ副兵長と呼ばれるようになり、私の所属する班はメフメット班と言われるようになった。
リヴァイ班は特別作戦班であるが、
メフメット班は特別守護班となる。
護るのが私の班の役目らしい。
…やっぱり兵士長の"士"は取り除くのね。
リ「おい」
調査兵団本部の中を歩いていたら、リヴァイ兵長と遭遇した。本部だから会う確率は高くなる。
『あ、リヴァイ兵長』
リ「副兵士長になったと聞いたが」
『はい。副兵士長の座、頂きました』
リ「そうか」
『リヴァイ兵長、聞きたいことが…』
リ「リヴァイでいい。あともう敬語はいらん」
え、そんな。
副兵士長になったから?
呼び捨てにする時が来るとは。
『わ、分かった…。あのさ、リヴァイは今何歳なの?』
リ「30だ」
『えっ!?』
三十路……!?
嘘…まだ25歳くらいかと思ってた!
リ「なんでそんなに驚くんだ」
『いや、だって、もっと若く見えたから』
リ「ふん…俺はまだまだ若い。ミクリヤは自分が何歳なのか分かるのか?」
『う~ん…エルヴィンに拾われた時が15歳くらいだったから、今は19か20くらいかな』
リ「…にしては童顔だな」
『それリヴァイに言われたくな…』
リ「何か言ったか」
『………』
今日分かったこと。
リヴァイとは10歳くらい年が離れている。