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巨人と戦う世界で。

第2章 「調査兵団」


リヴァイは続ける。


リ「…壁外調査で何度かお前の戦う様子を伺っていたが、あれは何だ?新兵とは思えない動きだ」

『……っ!』

リ「速さが尋常ではない。俺と対等…いやそれ以上だ。お前は…」



やめて…それ以上言わないで……




リ「人間か?」








ーーードクンッ!








な、に……?

心臓が…早くなる……。



'人間'という言葉が、何……?





『う、あっ……』




ミクリヤの顔がだんだん青ざめ、
肩が小刻みに震えている。




リ「おい、聞いてんのか」





やめて……





リ「人間なのか?」






や、め……て……


やめ……



ヤメロ………






''た…たかっ……て…!''



''生き…て…!''








ーーー!!







『や…めろぉおおッ!!!』






リ「!!」






ミクリヤが叫ぶと、
突然左手首のブレスレットが……




ーーーバチバチッ!!





電気を発した。





リ「なっ…!おい!」





ーーーバタンッ!!






リヴァイが腕を離したスキに
ミクリヤはドアを開けて逃げて行った。






リ「チッ…何だ今のは…」






リヴァイの手にビリビリと走る電気。




まるで、

ブレスレットが'離せ'とでも言っていたかのようだった……。


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