第2章 「調査兵団」
ミクリヤは機嫌が良かった。
『3人も友達…後輩?が出来たし、テンション上がった!よし、今日は思いっきり満足するまで買い物しよう』
私は食べ物が売っている店が多く並ぶ、いわば'食'が中心の通りにやって来た。
良い香りがする……これはコーヒーか?
『そういえば最近コーヒー飲んでないな』
香りを辿っていくと、
結構高そうなコーヒー店に辿り着いた。
『……ん?』
そのコーヒー店を見て、見覚えのある人物がいた。思わず私は足が止まってしまった。
あれは……
『リヴァイ兵士長…』
私が最も苦手とする人物、そして
一番嫌いな人物……リヴァイ。
壁外調査では何度か見かけたが、話すことは一度もなかった。まさかプライベートで会うとは。
リ「!……てめぇは……」
『…こんにちは。リヴァイ兵士長』
やべ、気付かれた。
相変わらず目付きが悪い…。
いや、今の私も目付き悪いかも。
リ「なんだ、お前も今日は休みか」
『はぁ…そうですけど…』
素っ気ない態度になってしまう。
リ「随分態度が悪いな。良い度胸だ」
あんたに言われたくないわ。
…なんて、言えない。一応身分は下だから。
『…そんなことないですよ』
リ「…気に食わねェな。来い」
『えっ』
私は何故かリヴァイ兵士長に腕を掴まれ、連行された。掴む力が強すぎて離せない。
チビのくせに力の強さは半端じゃないな。
…なんて、言えない。一応身分は下だから。
(二度目)