第2章 「調査兵団」
いつもお団子に縛っている髪を下ろしてみた。
髪を伸ばすと言った時から切っていないから、髪は伸び続け今は腰ぐらいまである。
『…こんなもんか?』
服は、可愛い花柄のラフなTシャツに、下はショートパンツにした。靴はいつでも走れるようにスニーカーで。
今日は結構暑いな。
私は財布をポケットに入れて、部屋を出た。
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その頃。
エレンとミカサ、アルミンも街に出ていた。
この時点でまだ3人は訓練生だが、
今日は貴重な休暇なのだ。
エ「3人になるのは久しぶりだな!」
ミ「エレンのことちゃんと見ていないとすぐ迷子になる…」
ア「そうだね!さあ、どこ行く?」
エ「おいアルミン、今どっちにそうだね、って言ったんだ?おい」
3人は笑いながら買い物を楽しむ。
すると……
ア「!」
アルミンが何かに気付いたようだ。
エ「(アルミンにシカトされた…)」
ミ「どうしたの?アルミン」
ア「あの人、どこかで見たことない?」
アルミンがある店を指差す。
そこで買い物をしている1人の女の人。
肌が色白く、スラッとした長い脚、
腰まで伸びる漆黒の色した綺麗な髪……。
超絶美人。
エ「うっわ、綺麗な人!」
ミ「(ギロッ)……」
エ「(ミカサに睨まれた…死にそう…)」
ア「いや、美人なんだけど!そこじゃなくて!あの人確か、新聞に載ってた!えーと、調査兵団の……」
エ・ミ「「調査兵団!?」」
その言葉に食らい付く2人。
アルミンは必死に思い出そうとしていた。
ア「えーと、えーと…」