第2章 「調査兵団」
宴は大いに盛り上がった。
たくさんの人から、どこの兵団に入るのかと問われた。
もちろん私は………
『調査兵団』
するとみんなが驚いた。
「ええ!?憲兵団の方がいいよ!ミクリヤならきっと良い所に配属されるし!」
「そうだよ!何だって調査兵団に…!」
『私は、調査兵団に入り巨人を倒すことだけを考えて訓練してきた。今更変える気は無いよ』
「巨人に食われるのは嫌だ…」
「俺だって嫌だよ」
みんな次々と弱音を吐く。
『強くなればいい』
「「「!?」」」
『私は巨人に勝つ。もっと力をつけて、強くなって、この世から巨人全て駆逐してやる。食われたりしない。逆に食ってやるんだ』
私は弱音は吐かない。
これでも精神は強くなったつもりだ。
「さすが…首席の言うことは違うな」
「そうだ、俺達が食えばいい」
「俺は調査兵団に入るぞ!!」
「わ、私もっ…!」
「家族の敵を打つ!!」
みんな意外と意思は強かった。
この中には、シガンシナ区出身も少なくはない。家族を失った人達もいるだろう。
私達は、人々を守る義務がある。
103期生の中で、何人が
調査兵団に志願するのだろうか。