第1章 黒尾夢
「・・き・・・気持ちいぃ・・・」
どうしようもなかった。
快楽と羞恥とでドロドロになった秘部は、より一層感度を増して行く。
余裕が一切無い私を見て、黒尾が表情を変えた。
『くっそ・・・んな可愛い顔・・・他の奴に絶対見せんなよな・・・』
余裕の無いクロ。
クロも一緒なんだと思うと、タガが外れた様に安心して、快楽に身を任せた。
「・・見せないっ・・クロ、だけぇ・・・んんっ・・あ・・やっ・・・・気持ちいよぉクロぉ・・・」
そう言って、身体が震えたかと思ったら、小さく痙攣し始めた。
気持ちよすぎて、とめどなく流れ込んでくる快楽に思考が追い付かない。
『つっ・・!あぁっ・・・もう、出すぞ・・・!』
そう言って深い所まで入れて来て、奥の壁に当たる感覚がより一層快楽を増す。
「あぁ・・・や・・・・・鉄朗・・気持ちいぃ・・」
『ばっか!・・んな時に名前・・!!』
チッと舌打ちをして、キスをしてくる。
舌を絡ませる、濃厚なキス。
気持ちよすぎて、身体が痙攣に呑まれて行く。
怖い。でも、気持ちいい。
無意識にクロの背中に手を伸ばし、しがみつく。
「んんっ」
あまりの快感のそれを受け止めきれず、クロの背中に回した手が無意識に爪を立てる。
それと同時に、腰の動きが止まる。
『くっ・・』
ゴムの中に欲を吐いてるクロ。
ドクドクと出されている感覚がわかる。
それに反応して、自身の秘部がきゅうきゅうと締め付けているのが恥ずかしい。
はぁはぁという息だけが部屋に響く。
暫くして、快楽の余韻が気だるさに変わり始めた。
『ふぅ・・・』
一息ついて、ズルリと抜かれた
その感覚ですら感じてしまって、身体がビクリと跳ねる。
ぐったりした私の横になだれ込むように、どさりと横になる。
『あのなぁ、あのタイミングで名前呼びは反則っしょ』
あきれた様にこちらを見て来る。
「だ、だって・・・無意識で呼んじゃったんだもん・・・」
『ったく、うちの姫さんは煽るのがお上手で』
そう言って、いつものニヤニヤ顔に戻る。