第1章 黒尾夢
『ほら、風邪引くぞ。布団かぶれ』
そういって、毛布を掛けてくれる。
やっぱり優しい。
「クロってさ、本当は優しいよね」
『あ?俺はいつでも優しいでしょーが』
そう言って、頭にチョップを落としてふざけ始める。
「もー!折角のいいムードがー!!」
『あ?いいムードにして2回戦やろうって魂胆??黒尾さん、受けて立っちゃうよ??』
と、上に覆い被さって来る。
「ちょ、違うってば!今したばっか・・・」
『あー無理。もう勃った。』
言葉を途中で遮り、キスで口を塞がれる。
『高校生の性欲、舐めんな』
そう言って、舌を入れられる。
体力の回復してないまま、抵抗する力も無く、そのままなし崩し的に2回目が始まっていく。
快楽に飲まれても、クロと一緒なら、それは幸せ。
『加菜、愛してる・・・』
2回目の絶頂で意識を手放す瞬間に聞こえた声。
黒尾となら、一緒に快楽に堕ちて行きたい。
「私も、愛してる・・・クロ・・・」
fin