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ハイキュー!!夢小説

第5章 菅原夢


こんなにも優しい彼を、私はどうしたら良いのだろうか
彼の事は好き
でもそれが特別な意味を持つものなのかわからない
それをそのまま伝えるのは正解だろうか
今は付き合えないと言うのか
じゃあいつになったら付き合える?
だったら今付き合った方が良い?

堂々巡りで、頭の中がパンクしそうだ


考えて考えて、結局、答えは出ないまま


そんな自分が情けなくて
そして、彼にも申し訳なくて

つうっと涙が一滴零れた


『えっ!?』

それを聞いて、はっと泣いていることに気が付いて、涙をぬぐう

『鈴木、ごめん、俺・・・』
「ううん、菅原は悪く無い・・・自分が情けなくて、つい・・・ごめんね・・・」

手で涙を拭って、そのまま話を続ける。


「・・・あのね・・・私・・・今、3人と一緒にいる時間が、凄く好き。皆、優しいし。居心地も良くて、凄い好き」

横で、何も言わずにしっかりと聞いてくれる。

「でも、人としては勿論好きだけど、それが恋愛感情かどうか、わからない・・・。今日、菅原のクラスに教科書受け取りに行って・・・女子が・・・菅原の髪触ったりしてて・・・・やっ・・・ヤダなって思っちゃって・・・でも、それが、単純に独占欲なのか恋愛感情なのか・・・わからなくて・・・」

そこで言葉は詰まってしまった。


『・・・恋愛ってさ・・・どっちかの勘違いから生まれるんだって・・・』

沈黙を破る様に続ける


『俺はさ、鈴木の事、実は1年前から知ってたんだ。合同体育の授業で、大地と話してた鈴木を見て、それからずっと気になってた。正直、幼馴染って聞いて、ちょっと悔しかった。俺の入る隙なんてないんじゃないかって思ってさ。大地だって、鈴木の事好きなんじゃないかって思ったら、何かどうしたらいいかわかんなくてさ・・・情けないべ?』
ハハッと、自虐的に笑う

『でも、3年になって、大地と鈴木が同じクラスになって、気が付いたんだ。自分に嘘ついてちゃダメだって』

「嘘?」

『そ。俺さ、大地も旭も、大事な仲間だって思ってる。だからさ、2人に全部話した。自分の気持ち全部。嘘ついてるみたいで、何か心苦しくってさ。そしたらさ、大地が俺の肩叩いて“頑張れよ”って言ってくれてさ。あいつ、本当、良いヤツだよな。敵わないよ』
苦笑しながら、こちらを覗き込む。
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