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ハイキュー!!夢小説

第5章 菅原夢


『鈴木もさ、無理に今答えを出さなくてもいいんじゃない?恋は勘違いから始まって、今、途中だからわからないんだろ?それをさ、わからないからって終わりにするのは、勿体ないべ?』

な?無理しなくていいべ?
優しく諭してくれる。


私は凄く醜い感情を伝えて
今も“好きかわからない”というどっちつかずな態度で
結局は、彼に何の返事も出来ていない


それでも、彼は、今までと変わらない温度で、私を包んでくれる


『言っとくけど、情けとかかけんなよ?俺が惨めになるから!(笑)』
そう言って、ニカッと笑う。


その時、思った




ああ、私、彼の事が 好き



こうやって、大事に扱ってくれる優しさ
家族とは違う、温かさ


今まで、大地や旭に遠慮して、この関係が壊れるんじゃないかって怖くて、押し殺していた感情。


それを解き放ってくれた、彼

「・・・ありがとう・・・菅原・・・」
『んー?どした??』

「・・・今わかった・・・私、菅原の事が好き」

驚いた顔で、こちらを振り向く
『え・・・?ちょ、早まんなくていいべ?ゆっくり考え・・・』
「ううん、もうわかった。私、菅原が好き」


そう言って、ぎゅっと抱き付いた。
今まで見ていただけの彼の体
思った以上に引き締まっていて、“男の子なんだな”と、改めて感じる

びっくりした様子で固まったまま、少しして はぁ と頭上からため息が聞こえた。

『鈴木、付き合うってことはさ・・・こうやって、抱きしめたりするんだよ?』
「うん・・・」
『こうやって、手、繋いだり』
「うん・・・」
『頭も撫でたりするよ?』
「うん・・・」


そう言いながら、ひとつひとつの動作を言葉に沿ってして行く。

そのどれもが優しくて、大事にされているなぁと感じる。

『わかってる?』
「うん・・・」

『今、こうしてるの、嫌じゃない?』
「嫌じゃない・・・寧ろ、気持ちいい・・・」

そう言って、ぎゅっと抱きしめる腕に力を入れた。
ああ、気持ち良い

少しの間、お互いの気持ちを助け合う様に、身を任せた

『鈴木』
「ん?」
『一個だけお願いがあるんだけど』
「なに?」

突然、言いにくそうにする彼に、少し身構える
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