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ハイキュー!!夢小説

第5章 菅原夢


菅原君は、ほぼ毎日うちのクラスに顔を出す。

朝練の後の1限目前、昼休み、放課後、その他休み時間
来るタイミングはまちまち


『だいちー!』
そう言いながら、廊下側の窓から大地を呼ぶ

その声に気が付いて、自然と彼の方へ視線が向く


身体は細いのに、結構しっかりした声出るんだ。


そんな事を思いながら遠巻きに見ていると、大地の席へ行く途中で、私と目が合う


『よっ、鈴木!』

当たり前の様に声を掛けられて、ちょっと戸惑った。

『スガ、加菜の事知ってるのか?』
『知ってるも何も、大地の幼馴染的な感じだろ?』
『あぁ。俺、話したっけか』
『前にちょろっと話聞いたことある程度。顔は知らなかったし。でも、2人の雰囲気見たら大体わかるべ』

そう言って、ニカっと笑う。

いつもの物腰柔らかな雰囲気とは違って、無邪気さが残るその表情は、少し幼く感じた。


『俺、バレー部の菅原考支。よろしくな』

そう言って、差し出された手は、細くてしなやかで

「私は鈴木加菜、よろしく。菅原君って、手、凄く綺麗だね、男子の手じゃないみたい」

差し出された手を握って握手をしながら話す。


『スガはセッターだからな』
『大地、そういう説明臭い所、オッサンっぽいぞ!』

鋭いツッコミに、大地が固まる。

そんな2人のやりとりに、ついつい吹き出してしまって

大地って、昔っからお父さんみたいなんだよね


『ほら~、鈴木さんも笑ってる』

菅原君に指摘されて、もっと笑いが込み上げて来る。





『同い年なんだからさ、菅原君って堅苦しい呼び方、やめてくれよ~』
「じゃあ・・・菅原?」
『そそ、そんな感じで。じゃあ、俺も鈴木って呼ぶわ』

そんなやりとりから始まって、
今では、大地、菅原、旭のいつものメンバーに、私が時々加わって、雑談したりする様になった。
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