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ハイキュー!!夢小説

第5章 菅原夢


『だいちー!部活行くぞー!』

ほぼ毎日、うちのクラスに顔を出す、色素の薄い 彼。

放課後は勿論、休み時間もよくうちのクラスに顔を出す。


『お、鈴木、日直?遅くならないうちに帰れよ、女の子なんだから』

そんな優しい声掛けも、いつも通り、爽やか。



元々、私は大地と家が近くて、小学校の頃は一緒に登校していた。
というか、朝が弱い私を、大地が迎えに来てくれていた。

中学校に入って、さすがに朝のお迎えは無くなったけれど、家が近いのもあって休日は課題を一緒にしたりと、男友達としての関係は続いた。

そして、またまた腐れ縁とでもいうのか、同じ高校に入った。
けれど、クラスは離れ、何となしに疎遠に。


私は女子高生
大地は男子高校生

必然的に「異性」を意識する年頃


それぞれのコミュニティに属して
それぞれの友達と過ごす日々が続いた


でも、3年生で大地と同じクラスになって

『おぉ、加菜も同じクラスか。よろしくな』

今まで何となく疎遠だったのなんて嘘みたいに、昔の温度で話しかけてくれた。

大地のそういうところが、心地が良い。


また昔みたいに、名前で呼び合う。


男子高校生だけど、安心出来る“男友達”


「そう言えば、昨日出された課題でわかんないところあったんだよね」
『あ、あれだろ?最後の問・・・』


その時、他クラスの男子が教室に入ってきた


『ごめんな、ちょっと大地、借りてく!』

片手を顔の前で縦にして、謝罪するポーズをしながら、少し困り顔の彼が大地を引っ張って行った。



それが、菅原君との出会い。



始めてみた時

“わ、キレイな子”

単純に、そう思った。


顔の造形も整っていて色白で、服装も適度に清潔感があった。
何より、大地を借りていく事に対して、謝罪をした、彼。



なんというか、幼馴染にも似た私と大地の関係への気遣いが感じられた。

大地が話してたのかな?

そう思うと、ちょっと他の女子よりも特別扱いされている感じがして、嬉しかった。



話をしていた最中に、大地を連れて行ってゴメン、という謝罪。


律儀だなぁ。



その時から、何となく
“菅原考支”君が気になり始めた。
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