第4章 月島夢 後編
引き抜くたびに、ぐっちゅっぐっちゅっと音を出す結合部。
本来ならば恥ずかしいはずのその音でさえ、快楽の媚薬となって効いてくる
はぁっ・・・
蛍のその吐息でさえ、感じる。
膣内の感覚がイイところを捉えて、声が漏れた。
「んんっ」
それを聞き逃さず、より一層激しく突いて来る。
やだ
気持ちいい
残っていた理性で何とか我慢していた羞恥心も、感覚と反射で満たされて、無くなっていく。
最奥を付かれ、与えられた快楽にそのまま身を委ねる。
正しくは、身体がいう事を聞かない。
快楽にそのまま飲まれ、ぶるっと震えた。
それに気が付いて
『イきそう?』
わざとそう聞いて来る。
『ホラ、言いなよ』
いつもとは違う、諭す様な声色。
でも余裕の無い声。
そんな、優しく言うなんて、ずるい。
その声で、また身体が反応して、下半身がきゅうっとなる。
「・・や・・ぁっ・・・気持ちいぃよぉ・・けぇ・・」
消える様な声で呟いた。
『っ・・!』
蛍の汗が、私にぽたぽたを落ちてくる。
こんなに汗かいてる。
余裕、無いんだ。
私と一緒。
そう思うと、もっともっと蛍を感じたくて、名前を呼ぶ。
「けぃ・・・け・・い・・・!」
腰の打ち付けはとめないまま、キスで返事をしてくれる。
「んっ」
腰を打ち付ける度に、鼻からの吐息に声が混ざる。
余裕の無い私を安心させるように、頬に手を添えてのキス。
耳元をよしよしと指先で撫でられる。
ああ、この匂い。
石鹸の香りと、男の人らしい汗の香り。
そして、うっすらほのかに香るメンズフレグランスの香り。
その香りに煽られて、自分からキスをねだる。
「もっと・・・」
かろうじて伝えた言葉。
今まで、こんな風になったことは無い。
なりふり構ってられない。
今、蛍が欲しい。
その余裕のなさを察知して、より深く舌を絡めてくれた。
ああ、気持ちいい
そう思っていると、下半身の打ち付けがいきなり激しくなった。
今まできゅうきゅうと締め付けていた膣内が、より一層締りを強くする。
『・・・っ!』
それに反応して、蛍の吐息が漏れる。
ヤダ、気持ちいい
このままだと、イっちゃう