第4章 月島夢 後編
ゆっくりと、慣らしていく様に膣壁を指で広げていく。
その指先の動きから、蛍の優しさが伝わってくる。
恥ずかしくて目を閉じていた私に優しく耳元で囁く。
『加菜』
そのまま耳を舐めあげて舌を入れてきた。
「ひゃっ」
蛍の声と舌の感覚に、ぞわそわっと身体が跳ねる。
気持ちいい。
その直後、指の動きが一気に加速された。
「ヤっ・・・な・・・何・・・か・・」
気持ちいい様な、怖い様な
何かが、奥から湧き上がってくる感覚。
何かわからないその感覚に、つい吐息が漏れ、力が入る。
『いいよ、大丈夫だから』
そう言って、空いていた方の手で指を絡ませて手を繋ぎ、安心させてくれてる。
ああ、言葉では言わないけど、やっぱり蛍は優しい。
そう思ったのも束の間、指の動きはより一層激しくなり、どんどん身体が登り詰めて行く。
あぁ
見られている
私の反応を見て、蛍が指を動かしてる
恥ずかしい
でも気持ちいい
怖い
でもやめないで
色んな気持ちが、全て快感へ繋がっている気がした。
同じ強さの刺激を与えられ続け、自分自身の限界が近づいているのがわかる。
「あぁっ・・・や・・・怖い・・・・」
つい出た本音。
『加菜、大丈夫。怖くないから。イきなよ、ホラ』
そう優しく囁かれた直後、下半身からの不随意運動が襲ってきて、身体がいう事をきかなくなった。
ビクンビクンと体が跳ね、膣内がうねる
痙攣。
蛍の指を締め上げている自分自身に、恥ずかしくなる。
しばらくビクビクと身体が揺れ、その後に一気に力が抜けて、はあはあと呼吸を再開した。
しっとりと汗ばんだ身体が、反射の運動量を物語っている。
余韻に浸っていると、蛍の指が抜かれた。
ちゅぷっ。
内壁が指を咥え込んでいた音が響く。
下半身の愛液の量と内壁の吸い付きが、蛍の指にそのままダイレクトに伝わっていると思うと、また一気に恥ずかしくなって、下半身がきゅうっとなるのを感じた。
ヒクついているであろう膣口
恥ずかしいけれど、でも、今はそんな事どうでもいい。
気怠さで、しばらく動けそうにない。
そう思って横になっていると、膝を持ち上げられて、股を開かれる。
「・・・・え・・・?」
酸素を取り込もうと呼吸に必死だったため、頭がうまく回らない。