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ハイキュー!!夢小説

第2章 木兎夢


『マジか!ねえねえ、何で俺等の試合見に来てたの?どこ高校?名前何て言うの?ってか、連絡先教えて!』

色々な事を1度に言われ戸惑っている私をよそに、グイグイと近寄ってくる。

手にスマホを持っていたのを見られ、ほらほら、と言いながらふるふるする仕草を見せられた。

この場をどう収拾したら良いかわからず、言われるがままに連絡先を交換した。

『へー、加菜って言うんだ!』
「あ、はい・・鈴木加菜って言います・・・」
『俺は木兎光太郎!梟谷学園高校バレー部主将だ!』
そう言って、ニカッと笑って腰に手を当てて仁王立ちになる。

純粋無垢なその様子に、“ふふっ”と自然と笑みがこぼれてしまった。

『木兎さん、また勝手にいなくならないで下さいよ。』
後ろから声がした。
黒髪流し目イケメンの副主将だ。
先程の試合が終わって、いなくなった主将を探していたのだろう。

『迷惑かけてすみません』
そう言って、私に向って頭を下げる。

「いえ、そんな」
礼儀正しく謝られて、逆にこちらが恐縮してしまう。

『赤葦ィ、俺迷惑掛けてないから!マジで!』
『いえ、木兎さんは無意識で迷惑を掛けていると思います』
そんな会話のやり取りから、お互いの事を信頼している様子が伺える。


そんな2人の会話が一段落したところで
『じゃあな!』
彼等は体育館へ戻って行った。



その後、私は体育館を出て、親友とクレープを食べた。
親友はと言うと、赤葦さんの姿に惚れ惚れした様で、私に熱く語り始めた。
その会話を軽く流しながら、駅で親友と別れたところで、スマホにメッセージが届いた。


『ヘイヘイヘーイ!加菜!これ届いてる!?』
文章でも変わらない元気っぷりに、自然とこちらも笑顔になる。
「はい、届いてます」
そう返信した。


それから数日、
『授業つまんねぇー!早く部活行きてー!!』
『今日もスパイク決めまくってきた!』
と、相変わらずの直球っぷりでメッセージが来る。
何だかやりとりをしているだけで、こちらも明るい気持ちになった。


やり取りをして数日経ったある日、
『今日会おうぜ!西口改札前に17時半な!』
こちらの有無を言わせないメッセージに
“相変わらずだなぁ”と独り言を言いながらも
「了解です」と返信した。
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