第2章 君の優しさ
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トキヤ「……では、また後程。」
「うんっ!ありがとうございました!」
私は今一ノ瀬さんとの勉強会が終わったところ。
(あの日の翌日から、昼休みに図書室でやってるんだけど…………。)
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トキヤ『……そうではありません!こうするんです。もう一度やってください。』
『え?あ、うん……。
…………こう……ですか?』
トキヤ『ですから、そうではありませんと、何回言ったらわかるんですかっ!』
『は、はいぃぃぃっ!』
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一ノ瀬さんがかなりスパルタで、疲れてしまった。
(これがあと、一週間も続くのか……。……トホホ。)
(……でも、前より出来るようには、なっているんだよね…………。
一ノ瀬さんのおかげ、かな。)
よし、明日からも頑張ろうっ!
そう決意した私は少し軽い足取りで自分の教室に戻った。