• テキストサイズ

【うたプリ】君の歌が聴きたくて

第2章 君の優しさ


……翌日


トキヤ「では、この問題を20分で解いてください。」

「あ、はい……。」


今日も図書室で勉強。

一ノ瀬さん、今日も変わらずスパルタです。


すると、

……ガラッ

レン「やあ、レディ。今日も美しいね。」

ドアが開いて、神宮寺が入ってきた。

「あれ?どうしたの?」

トキヤ「レン。彼女は勉強中なんです。話しかけないでください。」

レン「おや、イッチーもいたのかい?残念だなぁ。
……というか、イッチーが人に勉強を教えてあげるなんて、珍しいねぇ。」

神宮寺は私達に近づき、私が解いている問題をちらっと見た後、一ノ瀬さんを見た。

(……顔がにやついているのは気のせい?)

レン「レディはイッチーにとって特別、なのかい?」

トキヤ「……黙ってください。」


神宮寺は、つれないねぇ、と一ノ瀬さんから視線を外し、私の左隣の席に座った。

そして、私の肩を抱き、


レン「…………こんなつまらないやつと勉強しないで、俺と保健体育の勉強、しない?」


と、耳元で囁いてきた。


「…………っ!?」

トキヤ「なっ!」

その囁きは私の右隣にいる一ノ瀬さんにも聞こえたようだった。

すると、一ノ瀬さんはバシッと私の肩にあった神宮寺の手を払い、





トキヤ「彼女に触れないでください。」



と言い、ぐいっと私の体を一ノ瀬さんの方に寄せた。


一ノ瀬さんの顔にはいつもより険しく、でも、少し焦っているような表情があった。

「……っ!い、一ノ瀬さんっ!?」

レン「おー怖い怖い。さて、俺はそろそろ戻ろうかな。お邪魔みたいだしね。」

神宮寺はひらひら~と手を振りながら図書室から出ていった。

/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp