第7章 「 私の幼馴染 」 孤爪研磨
「ただいま。」
「ああ、お帰り。鉄朗。」
「おー。」
夜も9時を過ぎたころ、鉄朗が家に帰ってきた。
「帰り、遅いね。」
「あー。サークルの先輩たちと、ちょっとな。」
「飲み会?」
「飲んでねえけどな。」
鉄朗は笑顔で答える。
なんだ。ひとりだけ新生活楽しんじゃって。
「今日、リエーフくんと友だちになったよ。」
「へー。そうなんだ。同じクラスだった?」
「うん。それもあるし、朝、ちょっとね。」
私の言い方に疑問をもった鉄朗に詰め寄られ、結局、今朝のことを全て鉄朗に話した。