第7章 「 私の幼馴染 」 孤爪研磨
そこから学校まではいつも通り。
普段と変わらない研磨くんだった。
「じゃあ。」
学校へ着くと、靴箱の前で研磨くんとは別れた。
それぞれの学年の新しいクラスが表示されている。
えっと…私のクラスは…
あった。
「真由。」
名前を呼ばれ、振り返ると
「ああ、リエーフくん。」
「同じクラスだな。」
「え?本当?」
リエーフくんが自分の名前を指さす。
確かに私と同じクラスだ。
「本当だ!1年間よろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
リエーフくんはにっこりと笑う。
さっきのことは何も言ってこない。