第7章 「 私の幼馴染 」 孤爪研磨
「でも、黒尾さんとはあんまり似てないっすね!」
「そうかな?」
「いやあ、黒尾さんは美形って感じだけど、真由さんはかわいい系ですよね!」
「かわいい系って!!そんなこと言っても何も出ないよ!」
「いや、かわいいですよ!本当。」
リエーフくんはきらっきらの笑顔でそう言った。
他人から面と向かって「かわいい」なんて言われたことないから照れる。
「リエーフ。」
「なんですか?!研磨さん。」
「あんまり、からかわないであげてよ。」
「からかってないです。俺。」
まじめな顔で返事をするリエーフくんにため息をつく研磨くん。
それを見てリエーフくんは「はっ」とした顔になる。
「あ、あ、あ!あれですか?もしかして、研磨さんの彼女でした?ごめんなさい!嫌でしたよね!」
「いや、違うけど。」
「なんだ~。」
あからさまにほっとするリエーフくん。
「リエーフくん、おもしろいね。」
「え?!本当ですか!わーい!!」
大きな身体で自分の気持ちを素直に表現できる。
こんな見た目なのに、なんかかわいい。