第7章 「 私の幼馴染 」 孤爪研磨
「あ!おはようございます!!」
突然、後ろから声が聞こえ、振り返る。
そこには長身で銀髪の男の子がいた。
「リエーフ。おはよ。」
研磨くんが、彼を見て挨拶を返した。
リエーフ、その名前は聞いたことがある。
鉄朗がなんか言ってた気がする…。
「ああ!リエーフくん!聞いたことある!」
「え?何ですか?聞いたことあるって?」
リエーフくんは不思議そうに私を見た。
「あ、ごめんなさい。名乗りもせずに。黒尾真由です。」
「黒尾…?」
さらに不思議そうにこちらを見るリエーフくん。
「この子、クロの妹だから。」
「あ~!そうなんですね!黒尾さんにはいつもお世話になってます!」
「こちらこそ、兄がいつもお世話になってます。」
互いに深々と頭を下げる。