第7章 「 私の幼馴染 」 孤爪研磨
「真由はさ。」
「うん。」
「彼氏とか、いないの?」
突然の質問に面食らう。
「ど、どうしたの?!急に!」
「彼氏いるとさ、ふたりで登校とか、よくないと思うし。」
「あー!気を使ってくれたのね!!大丈夫!いないから!!」
私がそう言うと、研磨くんは安心したように「そっか」とつぶやいた。
っていうか、逆にだよね!
「研磨くんは、彼女は…?」
「いない。」
「そっか。」
「うん。だから、毎日一緒に学校行けるから。」
ダメだ。なんか、嬉しすぎてニヤニヤがとまらない。
今、絶対気持ち悪い顔してるよ、私。