第7章 「 私の幼馴染 」 孤爪研磨
「びっくりした~。まさか、研磨くんが迎えに来てくれるなんて。」
「うん。なんか、一緒の方が楽しいし。」
「そっか。よかった!」
私が笑顔で答えると、研磨くんは続けて
「中学の時も…。クロが高校に通うようになったら真由と一緒に学校行くのやめちゃったから。あれ、寂しかったんだよね。」
「え?!あ?!そうなの?!」
「うん。」
そうなんだよね。中学の時も、鉄朗がいれば一緒に登校してたけど、いないと声かけられなくて。
なんか、やっぱり、それでからかわれるのも嫌だったし。
「だから、ちょっと、今日は迎えに行ってみた。嫌だった?」
私の顔を覗き込んでくる研磨くん。
か、顔がちかい!!!
「全然!!嫌じゃないよ!嬉しい!」
「そう…。なら、よかった。」
そう言うと、研磨くんは前を向き直した。
だめだ。顔があつい…。